交通事故の処理について

近年、日本人の人口の増加に伴い、交通事故に遭遇する日本人も多くなってきました。日本人は礼儀としてすぐに謝ってしまう習慣があり、日本とは習慣の違うオーストラリアは不利な立場に立たされたり罪を着せられてしまう場合もあります。 今回、日本人の交通事故のサポートをしてきた虹の会の理事であるスティーブヤングさんにその対処法をお聞きしましたので、とっさのときの参考にしてください。

 

ニュースレター2012年9月号より抜粋

スティーブ ヤング 著

1.直ちに停車してください。

2.車両、土地、人身の損傷状況についてすべて書き留めてください。人身に損傷を与えてしまった場合、自分やその他の人が安全を確保できる限りで救護処置を行ってください。緊急・救急の番号は000です。

3.自分の名前、住所、車両番号を相手の運転手へ伝えてください。もし所有物の損傷、木、フェンスや郵便ポスト等の損害がある場合、同様にその所有者に伝えてください。

4.相手の名前、住所、車両番号を確認してください。また相手の免許証番号、発行州、保険会社名も受け取ってください。目撃者がいる場合は、目撃者の名前、連絡先電話番号も受け取ってください。道路名、車の位置など事故現場の見取図・事故状況を書き留めてください。障害となるものがあった場合は記録しておいてください。

負傷者がいる場合には、西オーストラリア州保険委員会(Insurance Commission of Western Australia)へ電話にて連絡してください。電話番号は9264-3333です。人身被害があった場合、また合計3000ドル以上の車両、所有物の損害があった場合は警察への通報が必要です。www.crashreport.com.au上でオンラインでの通報が可能です。また警察署にて西オーストラリア州交通事故証明書(W.A. Police Report of Road Traffic Crash)を受け取ることも可能です。西オーストラリア州保険委員会(Insurance Commission of Western Australia)の所在地はパース市内、221 St Georges Terrace Perthです。

事故現場では、過失について一切自白せず、発言や行動に注意してください。警官があなたに近づいてきてもその警官には事故詳細を伝える必要はありません。その警官に陳述する場合には、短く明瞭に伝えてください。関与する保険会社がすべての報告をもとに過失について判断します。あなたの保険会社に一切の詳細を報告してください。相手方の運転手はあなたの英語力の不足や権利に付け入るかもしれませんので、気をつけてください。

【交通事故を警察当局に報告が不要な場合】

すべての車両、所有物の損害が3000ドル以下の場合で当該事故による負傷者がいない場合、所有物の所有者がすでにあなたに詳細を報告した場合、ひき逃げ・当て逃げ事故でない場合。

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