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西オーストラリア州リーガルエイド(Legal Aid WA) について
Legal Aid WAは、低所得者でも、法律に係わる問題をできるだけ早く解決できるように、弁護士や調停人(mediator)など専門家のアドバイスやサービスを、非常に安い費用、場合によっては無料で提供する公的機関です。
実際に寄せられる相談は、離婚、DVから犯罪に関する刑法上の問題、不当解雇等の雇用問題、出入国管理法関連、自動車事故に関する賠償など、多岐にわたり、それぞれの分野の専門家が対応にあたっています。
また、Legal Aid WAは連邦政府と州政府からの資金で運営されていますが、政府からは独立した組織ですので、相談者はオーストラリア国民である必要はありません。
法律に関するトラブルに遭遇したり、悩みを抱えている人は、
Step 1
まずは下記の番号に電話をかけてアドバイザー(information officer)と話をしてみましょう。
Telephone InfoLine ☎ 1300 650 579 (月~金 8:30~16:30)
通訳が必要な場合は、「Japanese, (interpreter) please.」と言うだけで、日本語通訳者を介して3者で電話ができるようになります。必要に応じては、弁護士との面談のアレンジもしてくれます。
Step 2
弁護士との面談でアドバイスを受けることができます。この際に支払う金額は20ドルです。申し出れば、無料で通訳者の用意もあります。
初回面談後、引き続き弁護士の助けが必要な状況や裁判につながる場合には、書面での申し込みが必要となります。Legal Aidは、通常の弁護士費用の負担が自身では困難な人へのサービスなので、申込み後、Means Testと呼ばれる所得と財産の調査があります。
Means Testの所得の上限は、年収6万ドルがおおよその目安ですが、各ケースによって柔軟に対応してもらえるので、まずは、Legal Aidに相談してみましょう。 特に、DV関連はその制限はゆるやかですし、また離婚のケースで、資産があっても、ジョイント口座になっていて、実質的にアクセスできない場合等は、離婚後に得る資産での返済を約束して、その時点では助成を受けることができます。
Step 3
Means Testで、助成を受けることが認められた場合には、大変安い費用で、弁護士などの専門家がケースを継続的に担当してくれます。
DV関連の問題は、
下記に電話をかけると、DV専門のコーディネーターと直接話ができ、対応も迅速です。身の安全の確保が一番大切ですが、警察に連絡するべきか迷った時などには、どうすべきか相談を仰ぐこともできます。身の安全を確保ができている状態では、一週間前後で弁護士との面談が可能です。面談では接近禁止令などについての相談にも応じてもらえます。
DV Legal Unit kkkkkhkkbk ☎ (08) 9261 6254
Woman’s DV Helplinek s ☎ (08) 9223 1188 又はフリーダイヤル ☎ 1800 007 339 (24時間対応)
Men’s DV Helpline kbkhkk☎ (08) 9223 1199 又は フリーダイヤル☎ 1800 000 559 (24時間対応)
* 虹の会ホームページのDV関連の記事へはここから
DVを伴わない離婚の場合は、
Telephone InfoLineから、弁護士との面談のアポイントがとれますが、面談までには、3~4週間かかることが多いようです。離婚問題では、利害の相反する夫と妻ですが、Legal Aidでは、双方に別の弁護士を紹介するので、例えば、先に夫がLegal Aidに相談を持ち込んでいても、妻は、Legal Aidに助けを求めることができます。
夫婦の財産や負債の管理、生活費や子供の現在、将来の教育費について、日頃から一方にまかせっきりにせず夫婦で把握しておくことは、離婚問題やその他のトラブルが発生した場合に、落ち着いた対応、精神的、金銭的負担の軽減にもつながります。また、金銭管理にまつわる書類をきちっと保管整理しておくことも大切です。
離婚に際してやるべきことや手続きについては、Legal Aidのサイト『When Separating』で、ステップごと丁寧に短編ビデオで紹介しているので参考にしてください。
* Legal Aidのホームページ『When Separating』へはここから